①走行モードで左右のキャタのスピードが違う。特に左が遅くなる。
②アウトリガー昇降速度が遅くなる時がある。(パイロット回路改造の為、左右ともに遅くなる)
③走行モード(後側モード)でフィードと回転がレバー倒すと微妙に動いてしまう。
④前側(掘削)、後側(走行)の切替ペダル踏み直すと回復するときがある。
⑤シート座って右側足元でシューっと音がする時がある。
前回までの検証で、上記の症状の原因をコントロールバルブの不具合と結論付けた私。でした。
確かに、走行モードで前側に油が漏れてます。そして圧力も若干立ってます。これは明らかに異常です。
というのは、デバーターバルブの確実なクラッキング圧は仕様によると2MPaです。この圧力以上で、確実にデバーターはポジションが切り変わり、P1油圧が前側に切り替わるのです。
しかし現状では走行モードで何故か、デバーターに既に1MPa弱の油圧が立っています。これ、本来フットペダルで切り替えないと立たない圧力です。よって微妙にデバーターが開き気味になって前側に油圧が漏れているのです。
何故でしょう?確かに、フットスイッチ切替によるコントロールバルブのポートの異常を疑うのは妥当でしょう。
しかし、いきなりコントロールバルブに手を出すのはさすがに控えたい!!
そうです。ここは人間で言えば脳幹のような場所、神の領域 No Man’s Areaです。(まだ言ってのか!!おまえ。おおげさやで!!大丈夫や、大丈夫!!)
いや、もう少し調べよう。やはりいきなりコントロールバルブはあかんあかん。得策じゃない。そんな急に悪くなる気がしないもん。少し前までは普通に使用してたマシンです。
レントゲンも撮らずに脳外科手術をするようなもの。あかんあかん。
そして頭冷やして、もう一度他の原因の可能性を当たってみよう。そう思いました。
そして、私の耳は逃しませんでした。オイルクーラー手前で油圧ホースで変な共鳴音がしてるのを!!
うーーーn?
一応、このオイルクーラー、3Vの全合流油量をギリぎりでカバーできるスペックであることは確認済みです。
しかし、その合流のさせ方に少し妥協点がありました。私。4分のメインホースに6分を合流させていたのです。
まあ大丈夫だろうと思ってましたが、もしかして、このクーラーへ向かう6分のタンクラインに余計な背圧が掛かってしまって、コントロールバルブ内のP1タンクラインに余計な背圧が掛かってるんじゃないか?
タンクラインに余計な背圧が掛かるのはダメなんです。
というわけで、合流を諦めて急遽、並列ラインでタンクへ戻すように回路を変更したところ、デバーターへの圧力が明らかに下がりました。やっぱりか!!!
やはり私が良しと思い施した油圧回路の改造が、適切ではなかったのです。
そうかそうか、これで大丈夫やと確信し、症状を再確認したところ、①~⑤の症状は、未だ改善しません。なんで?うーーーん、もうわからん!!
もう少し諦めかけてましたが、何気にシート前のアウトリガーのパイロットバルブのレバーを触れたところ、ほんの少し手が触れただけでプシュプシュっと音がしてアウトリガーに圧が立ってる音がします。
うーーーん?今まであんまり意識無かったけど、これちょっと過敏すぎやね??って思ったの。
神はやっぱ、私を誘導してくれます。
確かにこのレバーも、以前、ご丁寧に私、磨いて洗浄オーバーホールいたしました。
そしてこのプレート、調整具合が微妙で自信がなく、結構がっつり締め付けた記憶がある。もしかして、これ締めすぎじゃね?って、
そして、モンキー2本持って、少し緩めて調整したら、何とあれまあーー!!
いとも簡単にすべての症状が正常に戻りました。
長々と訳の分からん事ばっか書きましたが、結論、言いますよ。
パイロットレバーの組みつけ調整不良が原因でした。ずっと微妙にアウトリガーのパイロット圧が左右ともに入っていたんです。
これが最大原因!
ついでにホースを分離し、タンクラインの背圧も下がったのが功を成したのでしょうか。
なんとまあ、モンキー2本あれば、現場でも修正できそうなバカみたいな結末でした。
でもまあ、素人のメンテなどこんなもんでしょうな。でもめっちゃ学びになりましたネ。
解決して気分爽快です。やっぱコントロールバルブ、手を出さずに救われました。セーーーーフ!🙂














コメント