オーバーヒート対策-その2 温故知新 YBM ECO-3V 日誌

機械整備事業部

私がオーバーホール完了した1号機についてだけど、実は既に現場で活躍中です。一応実績経験としてまだたったの1台です。
この1台完成させるにあたり、私は本当に本当に色々な事を学び、いろんなプロの方のご指導頂きました。感謝!!🙂

現場で偶発的に起こったトラブル、又は私のミスで起こったトラブルなど結構いろいろあったマシンです。
そう、走行モーター現場で破壊したのもこれ、ファンベルト切れて煙吹いたエンジンもこれ、フィードウインチのKL弁からの作動油漏れ、燃料圧送電磁ポンプのプラスマイナスの極性逆転組みで燃料圧送不備で意味不明のエンジンストール、噴射ノズル交換バイブロアッセイフロント板破損割れ、などなど細かな内容含めればもう少しあります。

結果、エンジン、油圧ポンプも新品に載せ替え、走行モーターも新品、キャタ新品、ホース類全箇所交換、モーター類全新品、ラジエーター新品、操作バルブ類ほぼ新品(一部メンテ品)、電装系ハーネス新品、てなわけで結局、トラブルも重なり主要箇所ほぼ新品に置き換わった、ほぼ新車に近い状態になってしまったわけです。実は自己責任の範疇ですが起振力も上がってます。(理論計算上、3V史上最高かもしれません。)

唯一当時シリンダー関連は手を出せませんでした。

結局、「お前!分解して洗いまくってるけど、一つも部品再生できてへんやんけ!!」って突っ込まれるところですが、その通りなんです。だからまだ自信が確信にならないのです。私。色々急がなくてはいけません。

でもこのマシン、オーバーヒート対策としていろいろ考えました。最新機種の油圧経路を学びなぜ現行機種ではオーバーヒートが減ったのか、色々相談もしましたが、自分的に納得いくレベルまでもっていったつもりです。

その中の1つの対策案で油圧クーラー増設。

実は今現行で使用されているHYDACのクーラーよりこの昔の中村自工(現ナジコ製)のクーラーの方が冷却能力高いそうです。大きいけどね!
余剰分2台連結させて並列にライン組んでます。はじめ直列繋ぎにしたらいまいちで失敗した。😬
系統をバイブロメインのタンクライン、回転フィード走行モード時のタンクラインに分けてます。

厳密には一度タンクブロックでMIXされるので完全分離してるわけではありませんが、大体2系統に配分してます。実はタンクブロックアッセイも穴あけ貫通加工してます。(2系統にするならなしでもよかったかも)

そして日立オリジナルの油圧クーラーを外して水冷のオリジナルエンジンラジエーターコアもアルミ製→真鍮製コア少しアップ特注にしてます。
因みにこの作動油クーラー2段で固定するの何気にめっちゃ苦労してます。普通に重ねるだけではグラグラで固定できません。😭

これらの施工が正しい選択だったかどうかは私も分かりませんが、とりあえず現場では問題なく稼働しています。水温やエンジン油温、作動油温度を厳密に測定したわけではありませんので、確定的な根拠はありませんが、自己満レベルで少しは効果があるのかもしれません。

それにしても、モーター回し続けると作動油温度がめっちゃ上がるのは事実です。もう仕方がないレベルなのでしょうか。
今度精密に測定してみなければいけないと思っています。

もちろんおそらく皆が関心があるでしょ?自動省力化設備の設置やラジコン無人運転、ストロークの問題、パワーアップや資材運搬方法など、最終的なゴールはこの辺にあるのですが、この3Vの徹底攻略解剖を自分の目標に最初定め、ある程度のレベルまで実験できたことが今後のステップへの土台になってます。

それにしても巧みに設計されてますよ。やっぱYBM ECO-3V!!!

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