作動油タンク清掃~ボルト磨きへ ワイビーエム YBM ECO-3V

機械整備事業部

早くエンジンを機体ベースにマウントしたいのですが事前に準備がまだまだあります。慌てて載せちゃうといろいろやり難い。

早く組み上げて散在した部品をなるべく減らしたいのですが、倉庫内は歩く場所がありません。超ストレスです。結構整理片付け好きで得意なんですが私、でも無理です。屋根付きの体育館ぐらいのクレーンついた倉庫、欲しい・・・

でもプロの整備屋でもみんなが恵まれた環境でやられている分けではないんです。雨風打たれてそれでもいろいろ工夫されて努力されている、いつもお世話になる福田さんとこ行くといつも心打たれて泣きそうになります。

ところで大体同じ部品が2~3セットあるのが最近のパターンですが、実は同時進行で数台整備してるんですよ。1台づつだと素人の私では忘れるし集中力切れますから、なるべく同じ作業を集めてます。だから尚更時間がかかる・・・

サクションのエルボはフランジレンチを使用してます。数年前、初心者のころチェーントング(レンチ)と間違えて買っちゃったのですが、中々ボーリング作業の現場では出番が無かった道具。やっと役目を果たせてます。最近のECO

の日立ベースマシンはここのエルボ、座付になって角度取り付けが楽ちんになってた。

初めて見たとき、このメッシュのフィルターだけを交換できるのかと勘違いして頑張ってひねって破り壊してしまった私。横着してこんなステンメッシュ、交換せんでええ。超音波かけて洗ったれや!って。大失敗😬

慌てて部品取り寄せたたら、これフランジ一体で丸ごと交換でした。

タンク外面は油と土でコテコテ、内部も底にベトベトした異物がたまってます。レベルゲージもアクリル割れて油漏れしてます。継手やボルト類も、中途半端に塗装が剥がれていたり、土で汚れていますので、手っ取り早くスケルトンでまる洗いです。業務用の塗膜剥がしで、ホームセンターなどで販売してる水性に近い塗膜剥がしとは威力が違います。ワイヤーや真鍮ブラシ、刷毛で擦るのですが、パチパチ顔や腕に跳ね飛ぶとめっちゃ痛いです。

スリーエムやロックタイトのプロ用ガスケットリムーバーなどと同じで、これジクロロメタンの威力なんですよ。ジクロロメタンの溶解力って半端ないんです。その後トルエンやホワイトガソリンなどで濯ぎ洗いしてます。廃液などはきっちり分析の廃液に回収処分してます。本来私は分析屋ですのでその分野は任せてください。

でも錆びがなくきっちりメッキが残ってる継手やボルトはピカピカになります。ここまで汚れ落として磨くのが私流スペックです。錆びてたら諦めますけどね。しかしこのハイテンションワッシャーが組み込まれている高強度(8.8)のセムスボルトは市販では入手できません。これまた日立純正品なんですよ。チョー貴重です。やはりセムスは便利です。ワッシャー落っこちないし。昔の六価クロメートの黄金色メッキは本当にシビれる輝きです。ボルトヘッドだけでもずっと見ていられる変態趣味な私。最近追加で購入したこの純正ボルトは、白色銀の3価クロメートメッキに変更になってました。それでも最近六価クロメートにこだわりがある私。エンジン関連に使用する7マークアプセットなどは在庫があれば六価を選択します。やはりメッキの強度は六価クロメートの方が頑丈で中でも黒色六価クロメートが一番錆に強いと以前メッキ屋から教えてもらいました。ホームセンターの黒染めボルトじゃないですよ。

コガネムシみたいに黒金色に輝いてるメッキです。ホームセンターにはまずないです。3価も大分進化してるそうなのと、ネジ屋の在庫が3価クロメート主流になってるので、ECOフロントで使用する10.9交換用のボルトは黒色3価クロメートで準備するパターンが多い私です。因みに今度この純正ボルトを再メッキかけようと思ってます。最近、近所のメッキ屋に実物持って押しかけたら、セムスは電気が通電しないから、ワッシャーはメッキかからないよと教えてもらいました。

また、インターネットでレストア部品などのメッキ屋調べて問い合わせたよ。よしと思って手配かけようと思い、「ほんで1本いくらですねん?」1000円~1500円って、100本ぐらいまとめてお願いしようと思ってた私ですのでマジでびっくりして諦めたよ。でも何本か頼んでみようかな。蘇生域締めしたボルトは再利用はしない方がいいんですけどね。

タンク洗浄の話からボルト磨きの話に変わっちゃったけど、タンク洗浄が完了したので埃かぶらないようにして次に備えます。

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