試錐用継ぎ目無鋼管 YBM ECO-3V 日誌

機械整備事業部

メンドクサイけど、知識、情報、経験がないところからの這い上がりは意外と得意な方なんです。私。53才にもなれば自分の特徴ぐらい分かりますよね。みんな各々。

過去の会社勤め時代でも立ち上げばっかり何故か携わっていました。というか自分で選んでたんでしょうね。

ということで、ECOの操作含め、土壌採取のボーリング作業に関しても、ゼロからのスタートだったわけですが、

とにかく私は頼れる人がいつも傍に居なかったので、特にツールやら鋼管やら、揃えるのがまあーまあー結構大変でしたよ。

何も情報がない…。

とりあえず、鋼管に関していえば、発注するにもサイズ感ぐらいの指定は辛うじてできてたけど、肉厚、ネジのパターンは右?左?アキバネジ?ガス管やらシームレス管やら、硬さはR90で?とか、まあ、とりあえず何でもいいので、

あの人たちが使ってたのと一緒のやつーーーー!!!って発注の仕方。もう頼るのがそこの情報しかないんですもん。だって。あれあれ。そうです、あれです。みたいな感じ。仕方ないよね?だって経験無くて知らないんだもん。

とりあえず電話で簡単に発注済ますような感じでは、自分が絶対納得できなかったので、真っ先に顔見せ挨拶含め、早速工場まで行ったりして、少しづつ情報整理していってね。

最近になってようやく、いろいろ情報が頭で整理されてきたので、まだ何とかなってるのですが。

というわけで本題のSCSCで使ってるケーシングの鋼管について。

最近わがまま言って、Φ83、肉厚5.5mmで2条ネジサンプルピースを作ってもらいました。ちょっとは作業楽になるかもって思って。旋盤作業は結構テクニックいるそうなので製作者に負担かけちゃってますが。😳

実際2条だと同じ部位を旋盤でネジを2回削らないとダメなんですね。3条だと3回…

1条と2条を比べると、2条の方が緩みやすいイメージあったけど、調べてると2条の方が接触面積が多くて緩みにくいんだって!!本当かな?😮

いわゆるアキバネジは4山/インチなんですが、そのまま2条にすると結構緩かったっぽいので、5山/インチの2条でサンプルが届きました。

サンプルネジを回した時、初め少し2条のメリット、いわゆるリードが1条の場合の2倍感があまり感じれなかったから、そのまま4山/インチの2条でもう1回サンプルくださいってお願いしてるんです。

SCSCは回さないから、2条で大丈夫かな?打ち込みヘッドなども全部2条にする必要があるから、少しまだ悩んでます。

現在メインで使用している鋼管はΦ85、肉厚7.5mmのS45C材です。弊社でSCSC立ち上げる時にまずそろえた鋼管なんですが、これめっちゃ重いんですよ。当たり前ですが。肉厚7.5mmもあるからさ。

でも、丈夫かと思いきや、結構割れる…。間違いならごめんなさいですが、たぶんこれ、試錐用じゃないんだよね?たぶん。おそらくですが。でもあれだけ電動ハンマーで直上から怒つくとまあ大抵どの鋼管も割れるんでしょうが。😭

だから、最近は、SCSCに関しては、上述のΦ83、肉厚5.5mmの試錐用鋼管の方が少し丈夫かもって思ってます。

この管、何故か東日本では昔から出回っていたのですが、西日本ではあまりポピュラーではない経緯があるそうです。東でアキバ産業?が開発し流行らせた経緯があるとか。私は昔の経緯はあまり詳しくないので…。

ネットなどではとにかく情報がほとんどないのですが、色々調べると、きっちりした試錐用継ぎ目無鋼管の規格材で、冷間引き延ばし製法、炭素量は45Cと比較しても意外と少ないが、密度が高くて丈夫、STM-C640相当の引っ張り強さ。

JISG3465:2019 試すい用継目無鋼管
この規格は,温泉,井戸,鉱山などの試掘又は採掘に用いる試すい用ケーシングチューブ,コアチューブ及びボーリングロッドに用いる継目無鋼管(以下,管という。)について規定する。

以下、熱間と冷間の特徴です。

冷間の方が寸法精度や面精度が良好で、加工硬化により強度が高くなる。しかし残留応力が残りやすく、加工後に変形する可能性があるため、応力除去の熱処理をする場合がある。熱間の方が残留応力も少なく、コストを抑えられるが、寸法精度や面精度は劣る。

やっぱりツールについてはそこそこ正しい情報知識持ってさ、こだわりもって使いたいもんね。😉

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